演劇の本 : カテゴリ内エントリ ( 執筆力アップ )
| 別役実のコント教室―不条理な笑いへのレッスン |
shige ( 2009/09/28 ) 【種 別】脚論 【対 象】中上 【推奨度】★★★★★ 【コメント】私は、コメディを観るのは大好きだが、演出したり、指導したり、まして、書くのは大の苦手だ。私が今まで関わってきた舞台で、客席から笑いが取れたのは、ひとえに脚本の良さと役者のキャラクターやセンスのお陰だ。私の力と感じたものは一つもない。 もう一つ、私は、別役実や不条理劇が苦手だった。中学校の大会でも「帽子屋さんのお茶の会」など良く上演されるし、俳優座などで上演される彼の作品も何本か見たことがあるが、どうも、楽しむことが出来ない。また、我が家には、何故か「にしむくさむらい」という彼の古びた脚本集が昔からあるのだが、それを読んでも面白いと思わなかった。ベケットの「ゴドーを待ちながら」も、我慢しながら読み終えた。 そんな事情で、最近、本屋でこの本を見かけたときに、迷わず買った。これは、彼の行った劇作セミナーを中心にまとめた物で、前半は、参加者の書いたコメディやコントを添削する形で、劇作の仕方や演劇における笑いの考え方について述べているが、これがとてもわかりやすい。後半は、彼の作品を題材に戯曲分析の仕方や脚本の構成の仕方について、やはり、具体的にわかりやすく述べている。 コメディや笑いの考え方や作り方、別役作品の見方、脚本の書き方と、非常に多岐にわたって示唆に富む、お得な一冊だと思う。読み終わった後、もう一度、「にしむくさむらい」を読んでみたら、頭の中に、舞台の情景が生き生きと浮かんできて、面白く読むことが出来た。そろそろ、「ゴドーを待ちながら」を観に行っても、大丈夫かもしれない。(2004.12.30) |
| セールスランク:20055 |
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