男３女６　計９

約50分　＊１９９４年７月執筆

平成６年度福井県高校演劇祭　音響効果賞

１９９４年７月 　二人の女子高生がいる。彼女達は友達同士なのだが、いたって対照的な組み合わせであった。一人は健康で明るく活発だが、その反面、人の痛みを本当に理解しているとは言い難い、ややわがままなところを持った少女。もう一人は心の中には激しいものを秘めながらも、心臓に欠陥を持つがゆえに内向的にならざるをえない少女。

　まわりには隠していることだが、実は余命幾ばくもない身でもある。ところがある日、この二人の心だけが入れ替わってしまう。病気の少女は肉体の自由を手にいれ、健康な少女は突然不自由さと、なかんずく間近に迫った死と直面しなくてはならなくなる・・・。

　生徒の原作があって、それを勝手に破壊して作った脚本です。そういう意味では酷いことをしたと反省しています。劇中にＪＲＣ部が出てきますが、これは当時顧問を掛け持ちしていたので、それが参考になったといえばなったのかもしれません。