脚本家デビューを目指す私が、すでにデビューを果たしているＲさんに感想を聞きたくて、昨日、書き上がった新作の冒頭部分を見せた。

　「長い、キャラが立ってない、今の中学生はこんなしゃべり方はしないetc」

　もう、ボロクソだった 。しかし、ここで「うん、まあ、いいんじゃない？」なんて言ってもらっても、何の役にも立たない。そして、Ｒさんも誰にでもボロクソに言うわけではない。ありがたいことだ。

　で、それはいいとして、何と、今日はそれをわざわざコピーしてきて、全国で名の知られたダブルＳに配るという暴挙にでた。

　「ちょっとほんとにやめてよ！」
　「いやいや、羞恥プレイということで・・・」

東京のノリに驚いた埼玉のＳさんがポロッといった。

　「Ｒさん、すごいねえ。僕は、舞台上以外はノーマルだからついて行けないよ。」

栃木のＳさんは、黙って笑って聞いていた。

　つかみはＯＫ(？)ということで、その後は、真面目な演劇談義に花が咲く。参加者の該博な知識と造詣の深さに敬服しながら、楽しい時間を過ごした。

　「また、やりましょう。」

　今、中学生の演劇を巡る情勢は本当に厳しい。多くの地域と交流し、協力しながら支え合う必要がある。どうか、これがよいきっかけとなりますように。