管理人ブログ - デジャブ
今日は、一日O高校。顧問のM先生のご厚意で、ほぼ「一日顧問」に近い形で指導させて頂ける。10:30頃、到着すると男子生徒が出迎えてくれた。
「重盛先生ですよね。」
「はい。」
「ご案内します。」
「会ったことあったっけ?」
「いえ、多分初めてだと思います。」
3年生が、引退した後、部員が2〜3人に減った。今回の公演も、途中入部や応援生徒で綱渡りしているようだ。うちも人ごとではない。というか、今0人だけど・・・。
練習場所はいつもの廊下の広場ではなく、少し狭めの教室。本番の舞台の広さと丁度合っているという。ちなみに、公演場所は、淵野辺にある桜美林学園のプルヌイホール。客員している平田オリザの肝いりの場所だ。まだ、いったことはないが、客席200程度とのこと。どんなところか楽しみだ。教室にはいると、何やら揉めている。
「あっ、重盛さん、すみません。ちょっと、通しが出来る状況じゃなくなってて・・・。」
M先生が、キャストの入れ替えを相談しているという。本番3日前。当然、部員達は戸惑っている。堺中でもよく見た光景だ。
「あー、ごめんなさい。私のせいですね。」
「そういうわけじゃないんですけど・・・。」
昨日、脚本を読んでいて、メインの二人が今までとは逆のキャラを受け持っているように感じたので、「これは挑戦ですか?」とメールで確認したのだ。もちろん、役の交代を希望してではない。レベルアップを目指しての意図的なものなら、それを理解した上でアドバイスをした方がいいと思ったからだ。
「Hさん、今、マッタク余計なメールすんじゃねえよ!って思ってるでしょ。」
「そんなことないですよぉ」
冗談めかしていったけど、Hさんの目は笑っていなかった・・・。
元の配役と入れ替えてのものと両方で1シーン演じて貰う。確かに入れ替えた方がどちらもしっくり来る。地区大会ならそのほうがいいかもしれない。しかし、単に役柄と素の自分が近いと言うだけだ。顧問まで出演OKの春フェスで守りに入るもとのは、私は、もったいない気がした。
「ちょっと、いいですか?」
「どうぞどうぞ。」
時間を貰って、元のキャストで一場面、演技指導させて貰う。部員達は知り合いで演技のクセも知っているので、夕べからどうアドバイスしようか、色々考えてきたことを試してみる。ラッキーなことに、元気な役が苦手なYさんの演技がみるみる変わっていく。
「元の配役でいけると思いますけど。」
「そうですねえ・・・Hさんはどう?」
「私は、できればレベルアップしたいです。」
「Yさんは?」
「このままでいいです。」
結局、もとのままになった。そのあと、山場の所を1時間ほどやって、午前中は終わり。M先生の用意してくれたパンを食べながら雑談する。
「どうぞどうぞ、遠慮しないで沢山食べて下さいね。」
「ありがとうございます。」
「ホントに今日はありがとうございますぅ。もう、お金払わなくちゃいけないくらい。」
「いやあ、久しぶりに楽しい思いをさせて貰って、こっちがお金払いたいくらいです。」
「あら、そんなぁ・・・でも、重盛先生の指導って、思ったよりわかりやすいんですねー。」
「えっ・・・わかりにくいと思ってたんですか?」
「そうなんですよねぇ、重盛さんも先生だったんですよねぇ・・・」
「あ・・・あの・・・それって・・・」
「あら、電話だわ、すいません、失礼しますぅ。」
M先生は、風のように部屋を出て行った。私は一体なんだと思われていたのだろう。 8O
午後は1時過ぎから通しを見て、その後、場面ごとに話し合いながら、進めていく。さすがに中学生と違って、セリフのサブテキストや、シーンの意味についても自分なりの考えがちゃんとでてくる。あっという間に時間が過ぎる。
「休憩する?」
「大丈夫です。」
2,3時間過ぎても集中も意欲も衰えない。
「いや、おまえ、そこは・・・あっ、すいません!Hさん、そこはね。」
「気にしないで、ガンガンやって下さい。」
「ごめんなさい!つい、自分の部活モードになって・・・。」
結局、7時過ぎまでタップリ時間を貰って、気になったところは大体アドバイスが出来たと思う。最後の挨拶の時、途中入部のNさんが声をかけてくれた。
「宜しければ、明日もいらして下さい。」
「良かったぁ、もうコリゴリだって言われなくて。」
笑い声がおこる。彼女は、入部して数ヶ月だが、努力家の上に勘が良く、今日もスポンジのようにどんどん吸い込んでくれた。しかし、私が調子に乗りすぎて、詰め込みすぎ、午後の練習で行き詰まってしまった。気になっていたので、とても嬉しかった。
自宅へ帰る途中、明日来ようかと考えた。そういえば、車の中で芝居のことを考えるのも随分久しぶりだ。M先生からも頼まれたし、私にとっては、凄く充実した楽しい時間が過ごせるだろう。しかし、本番が、3日後。明後日はリハーサル。つまり、明日は最後の練習だ。行けば、何か言いたくなる。それはマイナスのような気がする。明日は、自分たちで今までの練習と今日の私の新しい考えを摺り合わせて、自分たちのものを作り上げる時間にした方がいい。
そう思って、諦めることにした。ちょっと、淋しいけど(笑)。
「重盛先生ですよね。」
「はい。」
「ご案内します。」
「会ったことあったっけ?」
「いえ、多分初めてだと思います。」
3年生が、引退した後、部員が2〜3人に減った。今回の公演も、途中入部や応援生徒で綱渡りしているようだ。うちも人ごとではない。というか、今0人だけど・・・。
練習場所はいつもの廊下の広場ではなく、少し狭めの教室。本番の舞台の広さと丁度合っているという。ちなみに、公演場所は、淵野辺にある桜美林学園のプルヌイホール。客員している平田オリザの肝いりの場所だ。まだ、いったことはないが、客席200程度とのこと。どんなところか楽しみだ。教室にはいると、何やら揉めている。
「あっ、重盛さん、すみません。ちょっと、通しが出来る状況じゃなくなってて・・・。」
M先生が、キャストの入れ替えを相談しているという。本番3日前。当然、部員達は戸惑っている。堺中でもよく見た光景だ。
「あー、ごめんなさい。私のせいですね。」
「そういうわけじゃないんですけど・・・。」
昨日、脚本を読んでいて、メインの二人が今までとは逆のキャラを受け持っているように感じたので、「これは挑戦ですか?」とメールで確認したのだ。もちろん、役の交代を希望してではない。レベルアップを目指しての意図的なものなら、それを理解した上でアドバイスをした方がいいと思ったからだ。
「Hさん、今、マッタク余計なメールすんじゃねえよ!って思ってるでしょ。」
「そんなことないですよぉ」
冗談めかしていったけど、Hさんの目は笑っていなかった・・・。

元の配役と入れ替えてのものと両方で1シーン演じて貰う。確かに入れ替えた方がどちらもしっくり来る。地区大会ならそのほうがいいかもしれない。しかし、単に役柄と素の自分が近いと言うだけだ。顧問まで出演OKの春フェスで守りに入るもとのは、私は、もったいない気がした。
「ちょっと、いいですか?」
「どうぞどうぞ。」
時間を貰って、元のキャストで一場面、演技指導させて貰う。部員達は知り合いで演技のクセも知っているので、夕べからどうアドバイスしようか、色々考えてきたことを試してみる。ラッキーなことに、元気な役が苦手なYさんの演技がみるみる変わっていく。
「元の配役でいけると思いますけど。」
「そうですねえ・・・Hさんはどう?」
「私は、できればレベルアップしたいです。」
「Yさんは?」
「このままでいいです。」
結局、もとのままになった。そのあと、山場の所を1時間ほどやって、午前中は終わり。M先生の用意してくれたパンを食べながら雑談する。
「どうぞどうぞ、遠慮しないで沢山食べて下さいね。」
「ありがとうございます。」
「ホントに今日はありがとうございますぅ。もう、お金払わなくちゃいけないくらい。」
「いやあ、久しぶりに楽しい思いをさせて貰って、こっちがお金払いたいくらいです。」
「あら、そんなぁ・・・でも、重盛先生の指導って、思ったよりわかりやすいんですねー。」
「えっ・・・わかりにくいと思ってたんですか?」
「そうなんですよねぇ、重盛さんも先生だったんですよねぇ・・・」
「あ・・・あの・・・それって・・・」
「あら、電話だわ、すいません、失礼しますぅ。」
M先生は、風のように部屋を出て行った。私は一体なんだと思われていたのだろう。 8O
午後は1時過ぎから通しを見て、その後、場面ごとに話し合いながら、進めていく。さすがに中学生と違って、セリフのサブテキストや、シーンの意味についても自分なりの考えがちゃんとでてくる。あっという間に時間が過ぎる。
「休憩する?」
「大丈夫です。」
2,3時間過ぎても集中も意欲も衰えない。
「いや、おまえ、そこは・・・あっ、すいません!Hさん、そこはね。」
「気にしないで、ガンガンやって下さい。」
「ごめんなさい!つい、自分の部活モードになって・・・。」
結局、7時過ぎまでタップリ時間を貰って、気になったところは大体アドバイスが出来たと思う。最後の挨拶の時、途中入部のNさんが声をかけてくれた。
「宜しければ、明日もいらして下さい。」
「良かったぁ、もうコリゴリだって言われなくて。」
笑い声がおこる。彼女は、入部して数ヶ月だが、努力家の上に勘が良く、今日もスポンジのようにどんどん吸い込んでくれた。しかし、私が調子に乗りすぎて、詰め込みすぎ、午後の練習で行き詰まってしまった。気になっていたので、とても嬉しかった。
自宅へ帰る途中、明日来ようかと考えた。そういえば、車の中で芝居のことを考えるのも随分久しぶりだ。M先生からも頼まれたし、私にとっては、凄く充実した楽しい時間が過ごせるだろう。しかし、本番が、3日後。明後日はリハーサル。つまり、明日は最後の練習だ。行けば、何か言いたくなる。それはマイナスのような気がする。明日は、自分たちで今までの練習と今日の私の新しい考えを摺り合わせて、自分たちのものを作り上げる時間にした方がいい。
そう思って、諦めることにした。ちょっと、淋しいけど(笑)。

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