管理人ブログ - 体育祭の思い出
最近の中学校の運動会は、団体種目が中心だ。ポピュラーなのは、いかだ流し、ムカデ競争、ハリケーン、大縄跳び、全員リレーといったところ。これを読んで、「うちでもやってる!」という方も多いだろうと思う。まあ、全員リレーはともかく、それ以外の種目は、結構作戦や練習のコツがあって、足の遅いクラスでも、練習と協力次第で結構勝負になる。
私もいろんな学校を渡ってきているので、それぞれの種目に経験があり、結構得意にしている。特に、ムカデ、大縄、いかだ流しは得意で、前々任校の町田市立S中学校のときには、よく各種目で1位を取り、団体種目は配点が大きいので、結果的に優勝する事も多かった。
そして3年前、前任校の八王子市立Y中学校に転勤。1年生担任になった。体育祭(Y中ではそう呼ぶ)の種目は、いかだ流し。よし、きた!クラスの生徒に言った。
「いいか、いかだ流しにはコツがある。みんなで一生懸命練習すればきっと1位になれるぞ。」
ところがいくら練習しても全然上手くならない。そして、本番は最下位。あれ?
翌年は2年担任。種目は大縄跳び。よし、今度こそ!実際、S中の時、私のクラスは本番で連続73回跳んでいる。回し方のコツも飛び方のポイントもカンペキに把握してる。
「いいか、みんなでがんばれば、連続50回なんて簡単だ。きっと1位になれるぞ。」
ところがまたまたいくら練習しても全然上手くならない。そして、本番は他のクラスが私の言葉通り連続50回を越す中で13回とかで最下位。えっ?何で??
そして去年は3年担任。書目はムカデ競争。生徒にとっても最後の体育祭。
「いいか、ムカデには必勝法がある。みんなで協力して最高の思い出にしよう。」
ところが、生徒の反応は去年までと違っていた。
「前の学校ではそうかも知れないけど、あたし達には当てはまらないと思うから、自分たちで練習します。」
女子チームにキッパリそう言われてしまった。
そりゃそうだ。ピーターと狼ではないが、1,2年の時私のクラスだった生徒も沢山いるし、毎年私のクラスが最下位なのはみんな知っている。練習が始まり、あんまりこだわりのない男子のムカデは、私のアドバイスを取り入れてどんどん上手くなっていった。しかし、女子のムカデはちっとも進まず、転んでばかり。本番3日前、とうとう大転倒して怪我人が二人出てしまった。しかも、その二人は、女子の中でずっと、私に教えて欲しいと言ってくれていた生徒だった。もっと、上手くやっていく方法があったはずだ。それまでのいろんな場面を思い返して、随分後悔した。そして、女子は緊急ミーティング。
「先生、やっぱり教えて下さい。」
ドラマのような展開で、本番当日私のクラスのムカデは、ゴールテープを先頭で切った。先頭で転び肩を痛めた生徒は卒業式でその時の思い出を涙ながらに語ってくれた。私も泣いた。忘れ得ぬ思い出である。
私もいろんな学校を渡ってきているので、それぞれの種目に経験があり、結構得意にしている。特に、ムカデ、大縄、いかだ流しは得意で、前々任校の町田市立S中学校のときには、よく各種目で1位を取り、団体種目は配点が大きいので、結果的に優勝する事も多かった。
そして3年前、前任校の八王子市立Y中学校に転勤。1年生担任になった。体育祭(Y中ではそう呼ぶ)の種目は、いかだ流し。よし、きた!クラスの生徒に言った。
「いいか、いかだ流しにはコツがある。みんなで一生懸命練習すればきっと1位になれるぞ。」
ところがいくら練習しても全然上手くならない。そして、本番は最下位。あれ?
翌年は2年担任。種目は大縄跳び。よし、今度こそ!実際、S中の時、私のクラスは本番で連続73回跳んでいる。回し方のコツも飛び方のポイントもカンペキに把握してる。
「いいか、みんなでがんばれば、連続50回なんて簡単だ。きっと1位になれるぞ。」
ところがまたまたいくら練習しても全然上手くならない。そして、本番は他のクラスが私の言葉通り連続50回を越す中で13回とかで最下位。えっ?何で??
そして去年は3年担任。書目はムカデ競争。生徒にとっても最後の体育祭。
「いいか、ムカデには必勝法がある。みんなで協力して最高の思い出にしよう。」
ところが、生徒の反応は去年までと違っていた。
「前の学校ではそうかも知れないけど、あたし達には当てはまらないと思うから、自分たちで練習します。」
女子チームにキッパリそう言われてしまった。

そりゃそうだ。ピーターと狼ではないが、1,2年の時私のクラスだった生徒も沢山いるし、毎年私のクラスが最下位なのはみんな知っている。練習が始まり、あんまりこだわりのない男子のムカデは、私のアドバイスを取り入れてどんどん上手くなっていった。しかし、女子のムカデはちっとも進まず、転んでばかり。本番3日前、とうとう大転倒して怪我人が二人出てしまった。しかも、その二人は、女子の中でずっと、私に教えて欲しいと言ってくれていた生徒だった。もっと、上手くやっていく方法があったはずだ。それまでのいろんな場面を思い返して、随分後悔した。そして、女子は緊急ミーティング。
「先生、やっぱり教えて下さい。」
ドラマのような展開で、本番当日私のクラスのムカデは、ゴールテープを先頭で切った。先頭で転び肩を痛めた生徒は卒業式でその時の思い出を涙ながらに語ってくれた。私も泣いた。忘れ得ぬ思い出である。