地区大会は、１週間後。Ｏ高校で練習に参加させて貰うのも、これが最後。何だか、ちょっと淋しい気もする。いくつか、確認したいことがあったので、朝８時半くらいに伺って、Ｍ先生と相談。Ｍさんは、３年担任。国語科準備室で話し込んでいたら、他の先生が、進路の保護者面談と勘違いしたらしい(笑)。

　９時に練習スタート。最初に、ちょこちょこ気が付いたことを話しながら、一昨日の通しのビデオを見る。

　「重盛先生に言われてたことが納得できました。」

堺中でも良くやった。只、話をするより、ずっとわかりがいい。ビデオを見終わったが、店長役の部員が来ない。

　「風邪でお休みだって、今メールが来ました。」

一気に力が抜ける。店長がいなければ、もちろん通しもできないし、半数以上のシーンが成立しない。また、彼にアドバイスしたいことも沢山あったが、仕方がない。

　キャストは、店長以外が、３年生３人、１年生４人の構成。今日は、１年生中心にアドバイスした。それと、一昨日、来てくれたＥさんに教えて貰ったキーワード「関係性」についても、昨日色々考えて、自分で思いつく限りの事はしてみたつもりだが、どうだろうか。地区大会を見に来てくれることになっているので、今からＥさんのコメントが楽しみだ。

　年だな・・・。二週間ぶりに、Ｏ高校に行ったら、もう、名前がすぐ出てこなくなってる。

　「Ｎ沢さんさあ。」
　「Ｙ沢です。」

部員達に突っ込まれまくった。

　途中から、Ｍ先生の元教え子という方が、２人登場。二人とも、演劇を続けているという。セミプロやんけ！にこやかに笑顔で挨拶したものの、内心緊張した。

　練習が終わって、卒業生の方から一言。

　「この間の文化祭では、関係性が見えませんでした。」
　「あの時、いたんですか？」
　「重盛先生の後ろにいましたよ。」
　「いきなり、頭下げたから、つまんないのかナーと思ったら、笑ってましたよ。」
　「えー、オレが観察されてたのか。」

　終わってから、「関係性」の考え方や作り方を質問して、色々教えて貰った。面白かった。

　「まあ、演出のやり方は、人それぞれですからね。」

そう、練習に参加させて貰えるのは、あと１回。自分の出来ることをやるしかない。でも、関係性というキーワードは、とても参考になった。何とか、生かせる方法を考えよう。勉強になった一日だった。

　昨日、見にいってきた。

　感想は・・・若い人にはいいみたい。私の左と、後ろで、２０代と思しき女の人達が、ゲラゲラ、ひーひー笑っていたから。

　私は、最初の１時間は面白かったけど、後は、同じ展開、同じギャグの繰り返しで、飽きてしまった。ただ、チョコレート工場の大きさは、ビデオよりスクリーンの方が伝わるかな。

　昨日、今日と２日間、Ｏ高校の文化祭で、「心の空」を見た。

　一日目の舞台は、９：５５から。一週間前の練習で見たときより、オープニングが随分良くなっていたし、辿々しかったところもだいぶこなれてきていた。しかし、まだまだ、完成と言うにはほど遠い内容だった。終わってから、部員達が何人か挨拶に来てくれたが、「テンションが低い」なんて、苦言から感想が始まってしまった・・・。

　帰りに、レポート用紙とボールペンを買って、リンガーハットで長崎皿うどんを食べながら、記憶を頼りにメモを取った。頭の中で、ビデオテープを再生して気になったところを書き出しているうちに、レポート用紙３枚目に突入。しかし、まだ、台本の半分。しかも、汚い字だ。

　店も混んできたので、やっぱり家に帰って、パソコンで落ち着いて書くことにした。色々、所用もあって完成したのが、夜の１１時過ぎ。顧問のＭさんにメールする。果たして、部員達に届くだろうか。ちょっと、心配。

　今朝は、８時頃目が覚める。パソコンを開くと、Ｍさんから、返信が来ていた。

　「ありがとうございます。早速部員に配ります。」

どうやら、間に合ったようだ。とはいっても、クラスの発表等もあり、本番まで練習する時間はないだろう。果たして役に立っただろうか。そんなことを思いながら、１２：５０からの二日目の上演を見る。

　「おっ。」

　明らかに昨日と違う。メモに書いたところが、３分の２近く変わっている。にわかには信じがたい。上演が終わってから、Ｍさんに聞いてみた。

　「昨日、練習しましたか？」
　「いいえ、お互い少し、ダメ出ししあいましたけど・・・。」
　「メモ、渡して頂いたのは？」
　「朝９時くらいに。出来るところはなるべく直そうねって。」
　「じゃあ、読んだだけで、上手くなったんですか？すごいですね。」
　「ええ、まあ。」

　それと、今日感動したのは、アクシデントに対するフォローだ。演技の途中で、テーブルクロスと一緒に、テーブル上のものが全部、床に落ちてしまった。キャストは、チラッと見た後、普通に演技を続け、セリフを言いながら、自然に片づけていた。「片づけよう。」何て、アドリブのセリフも入れて。

　会場から出て、用意してあった感想用紙に自然に手が伸びた。

　「昨日より格段によかったです。明日はゆっくり休んで下さい。２日間ご苦労様。」

２週間後の地区大会が楽しみだ。

　

　「女王の教室」の最終回を見た。どんなに盛り上がったドラマでも、最終回が下らないと興味が半減するが、そう言うドラマは、大抵、とってつけたような回想シーンと「その後」がダラダラと描かれている。しかも、それらは、時間延長に対応した蛇足のようなものだ。

　しかし、「女王の教室」最終回、９０分拡大版は、最初からきちんと計画されたものであることがわかる。和美の告白シーン(？)から後が、蛇足でなく、きちんと描かれていて感動した。特に、ラストシーンは、演出にメチャクチャ感動した。そうだよな、あれじゃなきゃ、天海祐希が、引き受けるはずないもんな(笑)。８月に、のはんさんのブログで、予想した通りになって、それもちょっと自慢。:mrgreen:

　それにしても、今年の卒業式は、あちこちの学校で「仰げば尊し」が復活するかも？

　最終回、スッキリしていて良かった。それでいて、みんな良い人になって、最後に回想シーンが入って、キスシーンで終わるという、トレンディドラマ王道の構成。しかも、来年、映画公開とは(笑)。

　それにしても、先週の予告編は、メチャメチャ上手くできていた。

　退職願を出すシーンと「海上保安官をやめます。」のセリフ。

　今日見たら、退職願は艦長で、「もし、自信がなくなったら、その時は海上保安官をやめます」だった。

　騙された・・・。

　スローダンスの最終回を見た。まあ、後半の回想シーンが、パターンでいやだったけど、ラストで、「順番守って下さる？」を入れるんなら(それがいいかどうかは別にして)、ありかなと思った。このドラマは、セリフがおしゃれで、しかも、深津絵里が十八番の演技で、気楽に楽しめた。

　電話越しの言い争い(？)を、広末が聞きながら、泣き笑いしているシーンは、面白かった。

　それにしても、まさか、「電車男」ネタをいくら、今週が電車男の最終回だからといって、月９の方にも入れるとは思わなかった。

　「主人ったら、夜、インターネットばっかりしてるんですよお。何だか、萌え〜！とか言って」といった感じのセリフの所は、腹を抱えて笑った。

　来週は、Ｏ高校の文化祭。つまり、「心の空」の初舞台になる。その前に私が、練習に参加できるのは今日が最後。しかし、部員達は、クラス発表の準備もあって、午後は、バラバラになるとのこと。

　午前中に一回通した後、何とか、もう一回通した方がいいと提案したら、みんなで相談して、午後３時から、無理をして部員が揃ってくれた。お陰で、６時くらいまで、ポイントポイントで、考え方や演技の仕方を、顧問のＭさんや部員達と相談しながら、固めていくお手伝いが出来た。

　そんな中で、昼食の時、コンビニお握りを食べながら、Ｍさんとした、部活談義。部員の自主性をどう育てるか、そしてどこまで任せるか・・・色々考えさせられて、今日、一番の収穫だった。

　夜７時終了。朝、出来なかったので、急いで家に戻って、選挙に出かける。家に帰って、テレビを見たら、歴史的結果とのこと。

　毎回毎回、教育問題が焦点になることがほとんどない様な気がする。すごく大切だと思うんだけどな。

　昨日の「女王の教室」。今までのイジメ倒す形式から、一転、急展開。思った通りの展開で、ちょっと嬉しい。来週最終回。とても楽しみだ。

　ＮＨＫＢＳ２の「青春舞台２００５」を見た。私が見たのは今年で５回目だが、去年までと色々変わっていて、面白かった。

　まず、驚いたのが、「ＨＲ」の中のセリフ。

　「１０時４５分のＪＡＬでしたね。」

むむむ。これはどうしたことか。
　かつて、紅白で山口百恵に、「真っ赤なポルシェ」を「真っ赤なクルマ」と歌わせ、２年前の「贋作マクベス」でも、携帯電話の企業名が出るところをカットさせたＮＨＫが、企業名をそのまま言わせている。これがチェックミスでなくて、方針変更なら非常に嬉しい。

　次の「修学旅行」でも、「ＮＨＫなんていいから、フジテレビ見せろー！」って言わせてるし・・・でも、まあ、こっちは変えられないか(笑)。

　また、司会のアナウンサーも以前よりは、演劇をわかっている人を起用しているようだし、各校の生徒を５人に絞り込んでるし、上演の合間に、下らないおふざけをやめて、代わりに、大道具の立込を紹介したり、「母音読み」の発声練習をやってみたり、とにかく、演劇を大切に扱ってくれている印象を持った。

　来年から、この番組がなくなるような噂もあるが、司会者の「来年は京都ですね、また、お会いしましょう。」という言葉が本当であって欲しい。

　さて、実際の録画だが、改めてみると、やはり色々な発見があって、面白い。ナマで見たときとは別の部分で結構引きこまれた。

　特に、最後の「修学旅行」は、初見の時と違って、「戦争」というキーワードを頭に置いて見ていると、随分、聞き流していたセリフがあることに気が付く。

　両袖から多数の枕が飛び交うシーンも、「どっから飛んでくんだよ」と、単純に笑っていたが、今日は、世界をミサイルが飛び交うシーンに見える。そうすると、「どっから飛んでくんだよ。」というギャグが、恐怖に変わる。いつ、自分たちの上にどこの誰(国とは限らない)が発射したかわからないミサイルが飛んでくるかも知れない世界に住んでいるのだ。

　ラストの山手線ゲームのシーンも客席で見ているときは、５つの布団にサスが当たっているのがよくわからなかったが、テレビで俯瞰で見られたお陰で、５大陸を表現していることがやっとわかった。

　きっと、この作品は、今年から、あちこちの中学校で上演されるだろう。願わくば、「七人の部長」の時のようなビデオコピー大会ではなく、脚本をしっかり読み込んだ上での、オリジナルの上演であって欲しいと思う。

　それにしても、素晴らしかった。もう１回みたい。