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管理人ブログ - 演劇コラムカテゴリのエントリ

八戸道中記2−後編

カテゴリ : 
演劇コラム
執筆 : 
shige 2005/8/19 23:08
 取りあえず、ロビーに出て、「赤い日々の記憶」の感想用の模造紙に書き込みをする。

 『また、国立で見たいです。』

 多分、この脚本は賛否が分かれるだろうが、私は非常に惹かれた。そして、色々考えた。だから、もう一度見て、もう一度考えたいと思ったのだ。

 ホールに戻って、思い切って声をかけた。

 「あの・・・」
 「はい?」
 「昨日、横の席に座っていた方ですよね。」
 「ええ、多分。」

 自分もはりトラに登録していること、以前、掲示板でやり取りしたこと等を話した。

 「ハンドルはSHIGEです。」
 「ああ、でも掲示板のことは全然気にしなくていいですよ。っていうより、良く覚えてないし、すぐ、忘れるたちですから。」

 そういって、にっこり笑ってくれたので、ホッとした。暫く話をしていたら、1ベルが鳴る。今日ラストの「なにげ」が始まった。

 「じゃあ、ありがとうございました。」
 「いいえ、こちらこそ。」

 なにげが終わった後、挨拶をして、Jさんとわかれる。ロビーに出て、Fさんに電話。

 「今日、どうしますか?」
 「みろく横町で晩飯にしませんか?」

 弥勒横町というのは、八戸に少し前に出来た、屋台村のような所。調べたら、私が今夜泊まるホテルのすぐ隣だった。

 7時に待ち合わせて、海鮮の屋台に入る。すぐに今日の芝居の話になる。

 「今日、どうでした?」
 「あの不登校のヤツあったじゃない?」
 「ああ、赤い日々の記憶ですか?」
 「そうそう、あれのコメント用紙にさー、国立でまた見たいって書いたのがいてさー、何考えてんだろ。あたし、頭来て、矢印引っ張って、冗談じゃないって書き込んじゃった。」
 「あの・・・」
 「なに?」
 「それ、ボクです。」
 「何が?」
 「国立で見たいですって書き込んだのボクです。」
 「ええっ〜〜!!うそー!」

 それから、激論になったのはいうまでもない。  

 いろいろ他の舞台についても話し込んでいるうちに時間が経ち、Fさんが突然言った。

 「あの、すみませんが、今日、9時から見たいテレビがあるので、お開きにしませんか?」

 もちろん、何の悪意も他意もない。ほんとにテレビが見たいのだ。

 「ああ、女王の教室ですね。」
 「何で、わかるんですか?」
 「私も録画予約してきましたから。」
 「あたし、ビデオ壊れてるんですよ。買うなら何がいいですかね。」
 「三位一体のDVDレコーダーがいいと思いますよ。」
 「何ですか、それ?」
 「説明時間かかりますけど、時間いいんですか?」
 「もう少しなら、大丈夫です。」

 VHSとHD,DVDの3つが一台になったものの説明と利点を丁寧に説明して、Fさんと分かれ、ラーメン屋に入り、名物のイチゴ煮は苦手なので、シャモロック(鶏肉)ラーメンを食べてホテルに戻った。
 
 テレビを付けると、丁度「女王の教室」が始まったところだった。どうやら、野球で30分遅れたらしい。きっと、Fさんも間に合っただろう。
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スケッチブック・ボイジャー

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演劇コラム
執筆 : 
shige 2005/8/12 23:08
 今日は、2学期に行う都内巡りの下見に行ってきた。サンシャイン水族館のチェックポイントを確認に池袋を歩いていると、キャラメルボックスののぼりが、道沿いに上がっている。

 「結成20周年記念公演」

 しかも、初日は昨日のようだ。夕方、下見が終わってから、改めて、サンシャイン劇場に行ってみた。5:30の段階で、誰もいない。ウロウロしていると、慣れた様子で、女性が、当日券売り場に置かれた箱から、折りたたみ椅子を取り出して並び始めた。私も慌てて、椅子を出して後ろに並ぶ。結局2階席のチケットを取ることが出来た。料金は、5,300円。高い!ちょっと前まで、4000円だったような気がする。大体、6年前は、2500円だったよな。

 どうやら、アポロチームとジェミニチームのダブルキャストで公演していて、今日は、実質ジェミニチームの初日らしい。結構、セリフを噛んでいたし、若手のギャグや決めポーズの所で、ブツブツ流れがキレル感じで、2〜3分の、スキットの羅列を見せられているようで、2時間の1本の芝居を見ている感じではなかった。

 まあ、初日というのはこんなものかも知れないが、正直言って、前回の「スキップ」に比べて、格段に面白くなかった。ちょっと、お金と時間を存した気分。

 でも、まあ、当日券を取るために並ぶという経験は、すごく面白かった。アポロチームも当日券で見てみたい気もする。
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亡国のイージス

カテゴリ : 
演劇コラム
執筆 : 
shige 2005/8/11 23:08
 先週の日曜日に見てきた。評価は微妙。沈黙の艦隊とダイハードとホワイトアウトの設定に踊る大捜査線の名シーンをぱくった感じ。この所続いている、キャストはすごくいいのに、脚本がひどいシリーズのひとつ。

 まず、DAISだのFTGだの横文字が氾濫するが、映画の中でほとんど説明はない。私は、上演前に時間があって、パンフレットを買って隅々まで読んだので何とかついて行けたが、人間関係も背景も組織の関係も予めきちんと理解しておかないと、ついていけないだろう。字幕等、もう少し観客に親切な作りに出来なかったのだろうか。

 また、テロリストが人を撃ち殺すシーンがかなりリアルに、しかも何度も出てくる。それと関係があるかどうかわからないが、2人の女性の観客が、途中で退席した。私は、上演中に退席するのを見たのは初めてだ。

 そのリアルな殺人シーンが、戦争の残酷さや命のかけがえのなさを主張した表現とも思えない。なぜなら、主人公の真田広之は、至近距離から3発撃たれ、最後はナイフで腹を刺されても、スーパーマンのように動き回り、ブルース・ウィルスの3倍活躍する。

 舟の上でやたら人を撃ち殺すだけの映画になってしまっている。残念ながら原作は読んでいないが、2時間にまとめて映像化する過程で、かなり無理があったのではないだろうか。せめて、3時間ものか、前後編にして、心理描写や背景をもう少し丁寧に描けば、かなりいい映画になったように思う。もし、それが予算の関係で出来なかったのなら、残念だ。
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八戸道中記2−前編

カテゴリ : 
演劇コラム
執筆 : 
shige 2005/8/8 23:08
 朝、宿を出るときに電話代でもめた。一応、ノートパソコンを持って行っていて、メールチェックくらいはしていたのだが、請求された電話代が異様に高い。実は、2年前に、北海道でも同じことがあって、原因はわかっている。

 つまり、こういうことだ。私は、@Nというプロバイダと契約しているが、外からモデムでかけるときは、1分8.5円の全国共通番号を使うことになっている。しかし、ホテルの自動交換機は、市外局番で料金種別を判断して自動計算する。古い機械だと、この特定番号の料金の違いが、データに入っていないので、他の同じ市外局番の場合と同じように計算されてしまう。

 しかし、フロントのかなり高齢の方にいくら説明しても、「わたし、よくわからないけど、とにかく機械がこの値段出してきてるから。」といって、取り合ってくれない。結局、概算で払うことになったが、折角早起きした分が、10分以上ロスしてしまった。

 結局、8時頃会場に到着。Fさんは見あたらない。まだ、来てないようだ。朝だというのに日差しがメチャクチャ強い。東京より空気が澄んでるせいかな?

 「みなさん、熱射病にご注意くださーい!」

 会場整理の係の方が、大声で繰り返す。列に並ぶ人たちは、帽子やサンバイザを被ったり、ペットボトルを持ったりしている。

 「すいません、ちょっと、自販機に行ってきます。」

 後ろの方に声をかけて列を抜ける。烏龍茶を買っていると、すぐそばをJさんが通った。思わず、目が合ってしまった。彼女は不思議そうな顔をして、通り過ぎてゆく。

 8:45開場。本当は9時開場なのだが、外は暑いので、係の方が機転を利かして下さったようだ。ホールにはいると、もう、中央付近は、埋まっていたが、昨日と同じあたりに一つだけ、ポツンと席が空いていた。

 「すいません、ここ、空いてますか?」
 「はい。」

 取りあえず、ほぼ理想の席をゲット。トイレに行こうと席を立つと、出入り口付近で、また会場に入ろうとしているJさんと目があってしまった。ロビーに出て、書籍コーナーに行く。晩成書房のコーナーに、「私の高校演劇」という本があった。ペラペラめくってみると、今、まさに知りたいと思っていたことが書いてある本だった。そのうち、演劇の本のコーナーで紹介したい。素晴らしい本だ。

 今日の舞台は、バラエティに富んでいて、飽きることがなかった。特に午後の2本目の「赤い日々の記憶」に、私は強い衝撃を受け、暫く放心状態で座っていた。

 「すいません、ここ、空いてますか?」
 「はい。」

 近くで声がしたので目をやると、何と、Jさんが、私のすぐ右前の席に座ろうとしていた。まじ、ネタじゃないっす。(後編へ続く。)
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八戸道中記1

カテゴリ : 
演劇コラム
執筆 : 
shige 2005/8/7 23:08
 ナビを頼りに、8:10に会場着。すでに大勢並んでいる。係の方が、人数をカウントしていた。私は、271番だった。

 「重盛さーん!」

元気な声がする。振り向くと、去年まで八王子にいたF先生がいた。彼女は、毎年夜行バスでこの大会を見に来ている。実を言うと、私が全国大会を見に来るようになったのは、この先生の影響だ。ただ、私は彼女のようなバイタリティはないので、新幹線にレンタカーという軟弱ぶりだ。

 「何時に着いたんですか?」
 「6時くらいかな。そこじゃ、いい席取れないでしょ。席とっといてあげようか?」

 お陰で、審査員席のすぐ前、観客席のほぼ中央で見ることが出来た。開会式まで、まだ、だいぶ時間がある。今朝、早く起きたので、私は座席でウトウトしていた。

 「へー!脚本書いてるんですかあ!」

 F先生の大きな声で目が覚める。彼女は、人見知りの私とは正反対で、すぐ誰とでも仲良くなる。隣の席に座った、多分、大学生くらいの女の人と話し込んでいる。

 「どんなの書いてるんですか?」
 「はりこのトラの穴って知ってますか?」

ギクッ。おいおい、そんな名前が出てきちゃうのか?!

 「あー、はいはい。」
 「あそこで、脚本公開してるんですけど・・・。」
 「ペンネームって、あるんですか?」
 「はい、Jっていうんですけど・・・。」

わあお!!知ってる(ネットで)人だあ!!!
しかも、以前、ある掲示板で意見交換したことがある。いや、意見交換と言うよりは、対立に近く、気まずい感じで終わっている。

 どうしよう、名乗ろうか、でも、名乗って、嫌な顔されたら、3日間気まずいし・・・。取りあえず、知らんぷりすることにした。

 しかし、ネット上の私のハンドルは、どこでも「SHIGE」だ。F先生が、「しげもりさん!」って、元気よく呼ぶとバレる可能性がある。ヒヤヒヤものだった。

 4本の上演を見終わって、夕方、F先生と喫茶店に入る。今日見た演劇の話しで盛り上がった。途中で、Jさんを知っている話と、二戸に宿泊している話をする。前半の話は、笑って聞いてくれたが、後半の話は、愚痴をこぼす私に「絶対、変えて貰った方がいい。」と言ってくれたので、勇気を出して、もう一度、旅行会社に電話してみた。

 色々話し合った結果、二戸にもう一泊して、最終日は、八戸のシティホテルに泊まることで話が付いた。

 喫茶店にいるうちの雨が降り出した。宿までの道のりは、雨で路面が不安定な上に、霧で視界が悪く、カーブや対向車がよく見えない。それでも、やっぱり、地元の車は情け容赦なくあおってくる。ナビを見る余裕がなくて、曲がり角を2回間違えた。本当に、死ぬかと思った。自分の「雨男」ぶりが、ここまですごいとは思わなかった。

 明日も早い。昨日学習したので、ちぎれたホースの所は避けて座り、手早く、風呂を上がった。部屋に戻って、洗面所の蛇口をひねると、「ブハッ!」と音がして、茶色い水が出た。実は部屋にも風呂が付いていて、そこにも温泉の効用が書いてある。もしかしたら、これも温泉かと思ったが、どうやら、夏休みの後に学校の水道から出てくるのと同じ種類の茶色い水だった。夕食が終わり、片づけに来た仲居さんに聞いてみた。

 「この部屋風呂も温泉なんですね。」
 「ああ、それねー。昔は出たらしいけど、今は使ってないです。もしかしたら、水みたいのがチョロチョロでるかもしれんけどね。」
 「・・・ああ・・・そうなんですか・・・。」
 「じゃあ、旅行会社から連絡あって、明日は、朝食6時半ですから。」

 ドラゴン桜を見て、すぐに寝た。はい、ほんとにネタじゃありません。
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八戸道中記0

カテゴリ : 
演劇コラム
執筆 : 
shige 2005/8/6 13:08
 今年、青森県八戸市で行われた高校の全国大会の様子は、前回お知らせしました。今日は、舞台以外のお話しです。八戸市は、私の頭の中では遙か彼方。それが新幹線で、東京からたった3時間で着くというのは驚きだった。大会は7月29日からだが、28日の13:00丁度に八戸着。レンタカーを借りていたので、食事して、ちょっと十和田湖にでも遠出して、6時前くらいに宿舎に着けばいいか・・・さて、宿は・・・ん?二戸?何だ、八戸じゃないのか・・・取りあえず、ホテルをナビで表示してみる。

 「えっ?い、いわて県?!」

 旅行会社とのやり取りでどこでどうまちがったのか、大会会場から、40km近く離れている。確かに、最初に、出来れば温泉付きがいいとは言った。しかし、車で1時間以上かかると聞いて、八戸のシングルのシティホテルに変更して貰ったはずだ。ナビでも、1時間半近くかかるという。さっそく、旅行会社に電話する。担当は添乗中でいないとのこと。折り返し、電話させるように伝言して、十和田湖は諦めて、そそくさと食事して直接宿に向かう。曲がりくねった山道をナビを頼りに慎重に運転していると、後ろから地元の車が煽ってくる。

 「何で、こんな思いしなくちゃいけないんだあああああ!!!」

1時間15分ほどで、宿につく。宿は、名前はホテルだが、ひなびた温泉旅館。まわりは、山と田んぼと畑だけ。まあ、のんびりするには悪くはない。部屋でお茶を飲んでいると担当者から電話。

 「申し訳ありません。取りあえず、環境面等含めて、そちらでお願いできないでしょうか。」
 「まあ、確かに悪いとこじゃないけど、往復の時間がねえ・・・。」

 まあ、チケットを受け取ってお金を払うときにこっちも確認しなかったので、あんまり強いことも言えない。取りあえず、電話を切って、温泉に入りに行く。浴室にはいると、顔に蜘蛛の巣がかかる。シャワーをひねろうとしたら、ホースがちぎれている。湯船に入ったら、良くある岩で出来た出湯口からは、何も出てきていない。腹の底から怒りがこみ上げてくる。(これは、ネタではありません。)

 宿のためにフォローしておくと、仲居さんは、きさくで、夕食は豪華でとても美味しかった。1泊1万円なら、そんなに悪くはない。しかし、翌日の入場整理券配布開始は、8:30。いい席を取ろうと思ったら、8時前に並ばなくてはならない。宿を7時前に出なくてはならない。これを3日間続けるのは、かなりキツイ。とにかく、することがない。取りあえず、朝食を7時にお願いして、「幸せになりたい」と「電車男」を見て、携帯のアラームを6時30分にして、11時過ぎに寝た。まあ、今まで見てなかった「電車男」を見たのが収穫かな。(続く)

全中演研3日目

カテゴリ : 
演劇コラム
執筆 : 
shige 2005/8/4 23:08
 いよいよ最終日。今日の午後は、各分科会の発表会だ。午前中に、うちが発表する部分を決めた。

 「時間の関係で、2場の前半か、広範化選んで下さい。」

 前半は、いわば「フリ」で、淡々とした会話が続く。後半は、浩二が野球について熱く語ったり、るみが自分の病気への不安を口にしたりと展開がある。当然、選択したのは、後半。言い換えると、夕べ、私が暗記したのは、前半分なので、全部無駄になった形だ。

 色々試して、講師に見せると痛烈な一言。

 「それじゃあ、中年の夫婦だよ。」

キツいけど、思わず納得。

 「そうかあ、中年夫婦かあ。なるほどねえ。」

 演出担当にもアドバイスを貰いながら、るみ役のFさんと、必死に若返りの努力をした。

 あっという間に、午前中の練習が終わる。昼食の會田も、頭の中はずっと、午後の発表のことでいっぱい。でも、腹一杯食べた。:mrgreen:

 いよいよ、各分科会の発表が始まる。最初の発表で、Yさんがメチャクチャな害セリフを完璧に暗記していて、みんなの度肝を抜く。

 「なにこれ、やめてよお・・・。」

 講師からは、一応、台本を持っていいと言われていたが、そんな空気ではなくなってしまった。

 他の発表を見ながら、頭の中では、ポイントの野球について熱く語るシーンの動作とセリフを繰り返しイメージしていた。

 しかし、思いの外、各発表が見応えがあって、つい、そっちに見とれてしまう。特に、基礎コースのアメリカの事件をテーマに構成した寸劇の発表は面白かった。

 いよいよ、自分たちの発表。もうボロボロだった。浩二がヤクルトの安田について身振り手振りを交えながら、熱く語るシーンでは、セリフに気を取られると動作がいい加減になり、動作をしっかりやろうとすると、台詞を飛ばし、しかも、必死にやってるから、顔は引きつったまま。自分が大好きな球団について語る、小学生の活き活きとした笑顔は、ついぞ、見せることが出来なかった。

 かなり、落ち込んでいたら、みんなが

 「最初は、でっかくて(185cm)、あんな小学生以内と思ってたけど、そのうちだんだん、小学生に見えてくるから不思議だよね。」

と口々に言ってくれたので、少し安心した。

 発表が終わって、講師の小野川先生のコメント。

 「この講習を通じて、何か、一つでも掴んでくれれば嬉しいです。」

 はい、沢山教えて貰いました。何より、大きかったのは、役者がいかに大変かと言うことです。堺中の時、浩二役のMに、やれと言っていたことの100分の1も出来ませんでした。

 今更ながら言いたい。

 「M、お前の浩二は最高だ。すごい!」

おしまい。
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全中演研2日目 −中編

カテゴリ : 
演劇コラム
執筆 : 
shige 2005/8/3 23:08
 講師から出された課題は3つ。

1.登場人物の考え方が大人すぎる。もっと、小学生らしい真っ直ぐな考え方や思っていることを上手く表現できないながら、一生懸命伝えようとする「直球の表現」を心がけて欲しい。

2.動きが年寄り臭い。もっと、溌剌とした切れのある動作が欲しい。

3.明日までに、セリフを入れてくること。 8-O

 「あの・・・明日までに、切れのある動作をしながら、野球のシーン、すらすらセリフ言えるようになる自信がないんですけど・・・。」
 「うん、聞かなかったことにしとく。」

 私の愚痴は、即座に却下された。まあ、自分が演出で、キャストにそう言われたら、きっと同じように答えるだろうから、仕方がない。:mrgreen:

 グループは3つ。私達は、2場を割り当てられている。講習室では手狭なので、私達のグループは、外に出る。外と行っても、建物の中に少し広いところがあって、聞知の前から、壁面一杯のガラス越しに外の景色が見える。しかも、4階。まさしく、スワローズの中のテラスそのままだ。学校の位置を決め、動き作りを中心に練習する。

 30分ほど練習して、講習室に戻り、3グループが順番に発表。演出担当、見ている人、講師の順で、意見を言う。私達のグループも考えた動きを入れてやってみたが、セリフは飛びまくるし、セリフに気を取られて、動作はいい加減になるし、講師からは、計画した動作の一つを切れが悪いから、止めた方がいいと言われるし、散々だった。それでも、顔真っ赤で心臓ドキドキするけど、面白いから不思議だ。

 一通り終わって、講師から課題が出る。

 「浩二が待っているところを演じて下さい。」

 それぞれのチームの浩二役3人が、順番に演技をする。ほんの1〜2分くらいの時間だが、これがなかなか難しい。

 結局、3人がやったのは、4つ。

1.るみが来ないか、出入り口の方を見る。
2.お見舞いの混ぜご飯をいじる。
3.そわそわする。
4.時計を見る。

 「他には?もし、待ってる時間が5分、10分問と伸びたら、どう演じますか?」

講師の問いかけに、誰も答えられない。暫くして、講師の答を聞いて、みんな、メチャクチャ納得した。これ、クイズにします。答は、後編で。(続く)
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全中演研2日目 −前編

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演劇コラム
執筆 : 
shige 2005/8/3 23:08
 いよいよ、分科会がスタート。すぐにでも、「スワローズ」をやりたい私の気負った気持ちを見透かしたように、発声、ストレッチ、シアターゲームから入った。しかし、「相手に声を届ける」という目標が失火しあって、参加者にそれを説明した上で、それに添ったメニューが組まれている。

 午前中は、3〜4人のグループに分かれて、演出、キャストを割り振って、読み合わせをする。私は、1年間、スワローズに関わってきたので、演出はしない約束で参加した。割り当てられたのは、看護婦さん。暫く練習してから、グループごとに発表する。

 「吉岡るみさん、食事!」

 自分の中でイメージができあがっているので、セリフがすらすら出てくる。やっぱり、キャストって気持ちいい。

 終わってから、講評。

 「看護婦や小学生の声をつくってやらないように。自分からスタートすること。重盛さんの看護婦のやり方がいい。あんな看護婦絶対いないけど、あれでおかしくない。」

ちょっと、こそばゆいけど、嬉しかった。

 午後は、都合で抜ける人がいて、他のグループが2人になってしまう。私達のグループは、4人なので、私が移ることになった。

 「あの、浩二やりたいんですけど・・・。」
 「ああ、いいですよ。」

 取りあえず、堺中で演出した浩二のイメージをなぞってみる。

 「重盛さんの浩二君ってすごくやさしいんですねー。ビックリしたあ。」

 練習中も、発表の時もそう言われた。どうやら、さっきやった看護婦とのギャップに驚いたらしい。っていうか、見た目からだと、看護婦さんはまり役なんで、地でやってると思われたようだ(笑)。しかし、講師の言葉は、痛快だった。

 「みんな、これに騙されちゃダメなんだ。確かに、破綻なくやっていて、これといってミスもない。でも、これで納得したら、演出はすることがなくなる。」

 ここから、私の悩みとほんとうの勉強が始まった。(中編へ続く)
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全中演研2日目 −後編

カテゴリ : 
演劇コラム
執筆 : 
shige 2005/8/3 23:08
 前回のクイズの答は、「景色を眺める」。確かにそうだ、暇になれば、人は景色を眺める。しかし、さっき、実際に景色を長めながら練習した自分が、講習室に戻ったら、もう、客席一杯に広がっているはずの景色を忘れてしまう。恥ずかしかった。

 「それじゃあ、明日までに、動きを考えて、セリフを覚えてくるように。」

 あっという間に、午後の講習も終わってしまった。今日は、この後、懇親会の予定だが、久しぶりに、頭と体をフル回転させたので、とてもそんな気分にならない。宿泊で参加していたので、取りあえず、自室に戻ってベッドに倒れ込んだ。

 1〜2時間して、ベッドから起きあがり、ユニットバスに入る。湯船でのんびりしてると、どうにか、体力と気力が戻ってきた。

 時計を見ると、8時近い。懇親会は、7時半に終わっているはずだ。7時半から8時40分までは、宿泊者用の自由練習の時間。うちのチームは全員宿泊。誰かいるかなと思って、別棟の講習室に行ってみたが、電気が消えていた。仕方ないので、椅子を並べて、動きと立ち位置をいろいろ試してみる。結局、10時くらいまで、一人でセリフを覚えながら、色々動いてみて少し感じが掴めた。

 宿舎棟にもどると、近くの部屋から、何人かの話し声が聞こえる。ちょっと、久留米でスワローズを上演した安藤さんに聞いてみたいことがあったので、ノックをした。

 「どうぞ。」
 「あの、安藤さんいますか?」
 「いや、いないけど・・・。」
 「あっ!」
 「あら、重盛さん。」

 安藤さんはいなかったが、そこには、うちのグループのるみと演出担当が、座っていた。

 「どこにいたんですか?練習するだろうと思って、懇親会の会場で待ってたのに。」
 「えー!ほんとですか?私、講習室で、一人で練習してました。」
 「何だ、言ってくれれば良かったのに。」
 「いや、懇親会場まで、行くのは失礼かと思って。」

 どうやら、午後の講習の時から、私が練習したがっているのを感じて、スタン張ってくれていたらしい。何だか、ちょっと、嬉しかった。

 「じゃあ、せっかくだから、ちょっと、打ち合わせしませんか。」
 「いいわよ、じゃあ、台本持ってくる。」

 それから私の部屋に集まって、るみや浩二の人物像、二人の関係など、侃々諤々の議論が夜中の1:20くらいまで続いた。

 1年間、スワローズに関わってきて、多分、500回以上読み込んだはずの脚本から、次々と思いもしない解釈が出てくる。面白かった。

 「じゃあ、そろそろ、寝ましょうか。明日もあるし・・。」
 「もう、今日ですけどね・・・。」
 「ほんとだ、起きられるかな。」
 「じゃあ、また、明日。」
 「お休みなさーい。」

 だいぶ、固まっては来たが、肝心のセリフがまだ入っていない。ベッドに横になりながら、2場の前半を覚えた当たりで、もう、まぶたが開かなくなってきて、2時頃、ベッドの脇に台本が滑り落として、そのまま寝た。(続く)
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