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管理人ブログ - 三つの色の金平糖

三つの色の金平糖

カテゴリ : 
演劇コラム
執筆 : 
shige 2005/3/30 22:03
 春フェス(多摩南地区高校演劇・春のフェスティバル2005)にO高校の舞台を見にいった。会場は、前も書いたが、淵野辺のプルヌイホール。桜美林学園、淵野辺校舎の中にある、できたてでピカピカの施設だ。そう、ホールがあるのは、淵野辺校舎。しかし、私は、町田の本校舎と勘違いして、1時間近く時間を無駄にしてしまった。余裕を持っていくつもりが、到着は上演予定の17:00ギリギリだった。

 このホールは、平田オリザがプロデュースしているらしく、今まで経験してきたいわゆる学校のホールとは、ひと味違う。まず、照明を消すと完全に暗くなる。無粋な非常灯も隙間から漏れ込む光もない。また、客席が、ひな壇上になっていて、その前には、いわゆる「舞台」はない。フラットな床があるだけ。客は完全にキャストを見下ろす形になる。また、適度な広さと反響の良さで、普通に喋れば、ささやき声でも、まず一番後ろまで聞こえる。無理なく自然な演技が出来る、まさに「青年団」向きのホールだ(笑)。

 さて、2ベルが鳴って、O高校の上演が始まる。顧問のM先生が母親役で登場して、強烈なキャラで客を掴む。

 「あなた、まだ、演劇部やってるんじゃないでしょうね?」
 「あれって、麻薬みたいなものらしいわよ。なかなか、抜け出せないんですって。」

こういうセリフは、演劇関係者のツボだ。観客のほとんどが演劇部員なのだから、当然、会場は爆笑に包まれる。しかし、後で聞いたら、ご本人は、あそこで笑いが来るとは全然思っていなかったらしい。

 客席が柔らかくなって、メインのH,Y,Nの3人も3日前より、ずっと良くなっている。あちこちに、私の知らない新しい演技も入っていて、明らかに完成度が上がっていた。特に、途中、変なところに椅子が残って、あれ?と思ったが、その椅子を三輪車に見立てて活用していたのは、嬉しかった。私が行ったときは、バッグに座り込んで三輪車の代用にしていたが、潰れてうまくいかなかった。いい案が浮かばなかったので、「考えといてね。」といったのを、ちゃんと工夫してくれていたのだ。やはり、最後の日に行かなかったのは正解だった。

 要所要所で笑いが起き、3人のキャラもちゃんと立っていて、後半は本当に切なくて、会場が舞台と一体になっているのがびんびん感じられた。

 「あたし、ケンジのセリフ聞いてないちゃったあ。」

上演が終わって、隣の高校生が、話していた。

 O高校が最後の上演だったので、講評も聞いていこうと思って残っていると、K高校の子が声をかけてくれた。

 「重盛先生、こんにちは。」
 「ああ、こんにちは。」
 「いつ、いらしたんですか?」
 「O高校のとき。」
 「うち、その前だったんですよー。一年生の創作なんですけど、出来がすごく良くて。」
 「そうかー、実は、町田校舎行っちゃって、真っ直ぐ来れば、一つ前、間に合ったんだよねー。」
 「残念だなー、見て欲しかったです。」
 「ごめんねー。」

彼女は、堺中とライバルでもあり、とても仲の良かったT中学の部長だった。高校に入ってからも、熱心に活動していて、時々、堺中の自主公演にも来てくれていた。2年生の地区大会で引退したので、春フェスは、照明を手伝っているという。考えてみれば、多くの高校は、3年になる前に引退するので、部活動は、1年半ほど。本当にもったいない話だ。特に、高校から演劇を始めた生徒は、やっと面白さがわかりかけた頃に辞めなければならない。もったいないことだ。

 暫くして講評が始まる。この地区で活躍されていて、転勤で神津島にいった顧問の先生だそうだ。柔らかい語り口で、各学校に知り合いの生徒も多いらしく、具体的で、違和感のない指摘が多かった。特に、O高校の講評は、良い点も悪い点も私が感じたこととほとんど同じだったので、驚いた。

 愉快だったのは、ある学校の創作で、カレーに醤油をかけるかソースをかけるか揉めるところが良かったという講評の後、「私は、塩、コショウがいい。」といって、会場の笑いを誘ったら、その学校の生徒が、小道具の塩コショウを講師の先生にプレゼントしたこと。こういうノリは、やっぱり中学校では見られない。

 帰り際に、O高校の部員が、一人一人、挨拶をしてくれた。

 「今日、すっごくよかったよ。」
 「あの一日のお陰です。ありがとうございました。」
 「また、呼んでね。」
 「えー、ほんとにいいんですかあ?」
 「ただし、もっと早めにね。3日前はキツイよ。」

彼女たちは、3年までやるという。嬉しいことだが、受験勉強との両立は並大抵ではない。イザとなったら、数学も応援するよ。:wink:


 
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