管理人ブログ - ラッキー&アンラッキー1
今日は、公演情報にも載せている、卒業生の公演がある。高校生も誘ったが、あいにく丁度期末テスト。仕方なく、一人で出かける。
開演は、13:00。昨日、ジョルダンで調べたら、11:47に最寄りのTG駅を出れば、丁度開演に間に合う。結構、近いのだ。
TG駅について、11:43。自販機で、缶ジュース飲んで、パソコン雑誌買ったら、丁度、電車がホームに入ってきた。ラッキー。パソコン雑誌で、500万画素デジカメの比較記事を丹念に読む。以前、買った300万画素機が壊れたので、買い換えを検討している。見ているとどれも欲しくなる。
あっという間に、新宿到着。ドアが開くと、目の前に階段。またまた、ラッキー。切符は池袋まで買ってあるので、OK線とJRの連絡改札を抜けて、山手線のホームへ。丁度、電車が入ってきた。今日は何て運がいいんだろう・・・ん?何か、変だ。
右手に切符、左手に雑誌・・・あれっ?バッグは?UWAO!!
JRの階段を駆け上がり、小田急のホームへ駆け下りる。しかし、降りたホームに、もう電車はいない。
「すいません!5分ほど前に到着した急行は?」
「ああ、もう、出ましたけど、忘れ物ですか?」
「はい、あの、落とし物の係は?」
「8,9番ホームにある窓口でお願いします。」
駅員さんに、御礼もそこそこに、またまた、走る。ホームの中央当たりに、窓口があった。
「あ、あの、すみません、えっと、5分ほど前の急行に、あの。」
「まず、落としたものは何ですか?」
「ああ、黒いサイドバッグです。」
「サイドバッグね。色は?」
「だから、黒です。」
「中に何が入ってましたか。」
「財布と、携帯と、CD2枚と、新書版の本と・・・あっ、あとビデオテープ・・・それくらいです。」
「今、確認してみます。」
電話を取って、どこかと話している。どうやら、新宿駅の落とし物センターに連絡を取っているらしい。ほんの十数秒が、永遠のように長く感じる。
「新宿には、届いてないようですね。電車の乗車駅と時間はわかりますか?」
「はい、TG駅、11:47発で、SY駅で接続した急行です。」
「乗っていたのは、何両目当たりですか?」
「何両目かわかりませんが、新宿駅に着いたとき、南口に上がる階段が目の前でした。」
「じゃあ・・・(ホームの見取り図を見せながら)この当たりですか?」
「はい、そうです、ここです。」
「じゃあ、5,6両目ですね。新宿に向かって、どちら側でした?」
「進行方向、左側です。」
「少々、お待ち下さい。」
手元のダイヤグラムを開いて、指で線をなぞる。
「もう、新宿を出ていますから、次は、11:46にSJ駅ですので、そこで確認します。」
「お願いします。」
「13:10頃には、様子がわかりますので、その頃お電話頂いても結構ですが、どうしますか?」
「あの、全部、入っていたので、アレがないと、どこにも行けないんです。」
「じゃあ、お待ちになりますか?」
「はい。」
窓が閉じられ、係の方は、また、どこかに電話を始めた。13時まで、あと20分足らず。間に合わない。それより、何より、これからどうするか。
改めて、中身を考える。財布には、キャッシュカードもクレジットカードも免許証も入っている。それと携帯と、全部、差し止めの電話して、再発行か。めんどくせー!まあ、携帯は買い換えようと思ってたから、いいか。あと、内科、整形外科などなど、いくつかの診察券、レンタルビデオの会員証2つ、あれも、一応、差し止めかな、でも、足が着くのに、わざわざ借りに来るバカはいないか。ああ、ヨドバシとノジマとジョーシンとヤマダ電機のポイントカードも。ポイント、再発行してもらえるかな。あっ、車と家のカギも入っている。何だよ、住所、バレるんだから、家と車のカギも替えなきゃダメじゃん!レンタルCD、紛失したら、いくら取られるんだろ。ああ!そうだ、ビデオ。あれ、無くしたらAに殺されちゃうよぉ・・・。
ビデオは、今日、公演に出ているAが,大学の先輩から借りたものを、見せてもらっていて、今日、返す約束になっていた。当然、お金では買えない。
「11:53発、各駅停車、KE行き、発車いたします。」
構内アナウンスで、我に返る。何だよ!もう、11:46過ぎてんじゃんか。どうなったんだよ。イライラしていると、暫くして、窓が開いた。
「SJでは、確認できませんでした。似たようなのは、いくつかあったそうで、全部、調べられなかったので、SY駅で、もう一度、確認します。」
「よろしくお願いします。それで、もし、SYでも見つからなかったら、電話お借りしたいんですけど。」
「こちらでは、電話はお貸しできないんですが。」
「えっ、でも、あの、現金も携帯もないので、家族とも連絡取れないし、ここで野宿することになっちゃうんですけど。」
「(ちょっと笑って)わかりました。また、後で相談しましょう。13:10過ぎに、また、ご報告しますので、お待ち下さい。」
(続く)
開演は、13:00。昨日、ジョルダンで調べたら、11:47に最寄りのTG駅を出れば、丁度開演に間に合う。結構、近いのだ。
TG駅について、11:43。自販機で、缶ジュース飲んで、パソコン雑誌買ったら、丁度、電車がホームに入ってきた。ラッキー。パソコン雑誌で、500万画素デジカメの比較記事を丹念に読む。以前、買った300万画素機が壊れたので、買い換えを検討している。見ているとどれも欲しくなる。
あっという間に、新宿到着。ドアが開くと、目の前に階段。またまた、ラッキー。切符は池袋まで買ってあるので、OK線とJRの連絡改札を抜けて、山手線のホームへ。丁度、電車が入ってきた。今日は何て運がいいんだろう・・・ん?何か、変だ。
右手に切符、左手に雑誌・・・あれっ?バッグは?UWAO!!
JRの階段を駆け上がり、小田急のホームへ駆け下りる。しかし、降りたホームに、もう電車はいない。
「すいません!5分ほど前に到着した急行は?」
「ああ、もう、出ましたけど、忘れ物ですか?」
「はい、あの、落とし物の係は?」
「8,9番ホームにある窓口でお願いします。」
駅員さんに、御礼もそこそこに、またまた、走る。ホームの中央当たりに、窓口があった。
「あ、あの、すみません、えっと、5分ほど前の急行に、あの。」
「まず、落としたものは何ですか?」
「ああ、黒いサイドバッグです。」
「サイドバッグね。色は?」
「だから、黒です。」
「中に何が入ってましたか。」
「財布と、携帯と、CD2枚と、新書版の本と・・・あっ、あとビデオテープ・・・それくらいです。」
「今、確認してみます。」
電話を取って、どこかと話している。どうやら、新宿駅の落とし物センターに連絡を取っているらしい。ほんの十数秒が、永遠のように長く感じる。
「新宿には、届いてないようですね。電車の乗車駅と時間はわかりますか?」
「はい、TG駅、11:47発で、SY駅で接続した急行です。」
「乗っていたのは、何両目当たりですか?」
「何両目かわかりませんが、新宿駅に着いたとき、南口に上がる階段が目の前でした。」
「じゃあ・・・(ホームの見取り図を見せながら)この当たりですか?」
「はい、そうです、ここです。」
「じゃあ、5,6両目ですね。新宿に向かって、どちら側でした?」
「進行方向、左側です。」
「少々、お待ち下さい。」
手元のダイヤグラムを開いて、指で線をなぞる。
「もう、新宿を出ていますから、次は、11:46にSJ駅ですので、そこで確認します。」
「お願いします。」
「13:10頃には、様子がわかりますので、その頃お電話頂いても結構ですが、どうしますか?」
「あの、全部、入っていたので、アレがないと、どこにも行けないんです。」
「じゃあ、お待ちになりますか?」
「はい。」
窓が閉じられ、係の方は、また、どこかに電話を始めた。13時まで、あと20分足らず。間に合わない。それより、何より、これからどうするか。
改めて、中身を考える。財布には、キャッシュカードもクレジットカードも免許証も入っている。それと携帯と、全部、差し止めの電話して、再発行か。めんどくせー!まあ、携帯は買い換えようと思ってたから、いいか。あと、内科、整形外科などなど、いくつかの診察券、レンタルビデオの会員証2つ、あれも、一応、差し止めかな、でも、足が着くのに、わざわざ借りに来るバカはいないか。ああ、ヨドバシとノジマとジョーシンとヤマダ電機のポイントカードも。ポイント、再発行してもらえるかな。あっ、車と家のカギも入っている。何だよ、住所、バレるんだから、家と車のカギも替えなきゃダメじゃん!レンタルCD、紛失したら、いくら取られるんだろ。ああ!そうだ、ビデオ。あれ、無くしたらAに殺されちゃうよぉ・・・。
ビデオは、今日、公演に出ているAが,大学の先輩から借りたものを、見せてもらっていて、今日、返す約束になっていた。当然、お金では買えない。
「11:53発、各駅停車、KE行き、発車いたします。」
構内アナウンスで、我に返る。何だよ!もう、11:46過ぎてんじゃんか。どうなったんだよ。イライラしていると、暫くして、窓が開いた。
「SJでは、確認できませんでした。似たようなのは、いくつかあったそうで、全部、調べられなかったので、SY駅で、もう一度、確認します。」
「よろしくお願いします。それで、もし、SYでも見つからなかったら、電話お借りしたいんですけど。」
「こちらでは、電話はお貸しできないんですが。」
「えっ、でも、あの、現金も携帯もないので、家族とも連絡取れないし、ここで野宿することになっちゃうんですけど。」
「(ちょっと笑って)わかりました。また、後で相談しましょう。13:10過ぎに、また、ご報告しますので、お待ち下さい。」
(続く)