偽演劇部日記
遠流生活 31
rin
2007年12月31日(月曜日) 12:18
やっとできた脚本で、生徒達と初の読み合わせを行いました。保健の先生が飛び入りしてくれたりして、生徒達は大喜び。
これがのちに青雲書房のシリーズに入れていただくことになる『式根島の蛇は噛まない』でした。(詳細は32で)
・・・ところが、当時は10分前後のコメディに取り組んでいたせいか、シリアスな脚本を見て、「つまらないから嫌だ」と生徒に言われてしまい、ちょっとがっくり。
自分が書いた脚本に関して言うのもおかしいのですが、面白くない脚本ではないと思うんですけれどねえ・・・。(笑)
多分、本気でやればなかなかいいものになる脚本だと思っているんですけれど・・・。島で暮らす中学生達のちょっと切ないお話し、なんですが。と、思っていたところ、今年度九州天草東高校の先生から申し込みがあって文化祭の学年劇に使っていただいたそうです。ありがたい。
8月は中学校演劇の指導者大会なるものに参加するために、上京しようかと計画。
16年、早くも2学期がやってきます。
9月は敬老会に参加のための脚本を書いてみました。教員と生徒のそろぞれの有志で参加します。水戸黄門S島バージョンでした。
軽いお笑いで、当日はアドリブでなんとかなるという予定です。
水戸黄門のテーマを探すのが一番大変でした。(笑
10月は4日に予定されていた運動会が天候の都合で10日間も延期され、月末には台風23号の影響で海底送水管が6月に続き再び破損するなど、天災に見舞われた波乱の10月でした。
新潟では新潟中越地震(23日)が襲い、日々被害が広がっている情報が入るにつけ、一日も早い復旧を心からお祈りしています。
台風が過ぎ去ると、急に寒くなってきました。
生徒達はあまり厚着をしませんね。
さて、運動会が終わると、合同学芸会が近づいて来ました。
怪しいサスペンス&コメディです。
通し練習が始まってきてようやく、生徒達はコメディの難しさが分かってきたようです。
とはいえ、さすがに保育園の頃から舞台にあがっていただけのことはあって筋のいい役者がつぶぞろいなので、演出家としては手応えがあって大変面白いです。
一方、合同学芸会が近づいて来ました。合同学芸会とは、小学校・保育園・中学校が合同で行う島を挙げての行事です。生徒は全員出場になります。
我らが中学校は全員が生まれて初めてのコメディー挑戦とあって、早いセリフ回しや動きに慣れないまま11月に突入してしまいました ようやくセリフが入り、細かい演技の指導が入るようになりました。主役の一人、全体の突っ込み役を演じる刑事Aが全ての鍵を握っています。もともとおとなしく穏やかなA君に、「もっとハジケテ」「もっと恥ずかしいという思いを捨ててみて」と繰り返すのですが、なかなか演技にキレがでません。
他のメンバーも心配して「ここはこうしたら」と声をかけ合います。大道具・小道具の準備も各担当により順調に終わり、本番まで残りわずかとなっています
衣装を着て、照明・音楽をつけての最終稽古が始まりました。初めて規定時間以内の記録が出たとき、全員で思わず拍手が出ました。
コメディーの中心になる3人の刑事の登場シーンでの動きがようやくぴたりと合うと、見守っている先生方から思わずため息が漏れます。
徐々に出来上がっていく自分たちの舞台に、自身で自信がついてきているのがわかります。
音楽の練習も何度も繰り返し、皆それなりに疲れていますが、それもすべては日曜日の舞台のため。
11月14日。最初の島の学芸会は無事に終了致しました。
保育園の園児から中学生までが同じ日に同じ場所で演技をするという会でして、登場するだけで「カワイイ!」と歓声が上がる保育園の可憐な踊りや演技、生き生きとした小学校の演技(なんと予定時間の倍まで伸びた学年もありましたし、高学年さんは中学校よりも長い40分)、熱心で、当日になって新しい演技やアイデア、アドリブなどを加えたまさに「ライブ」のイキオイがありました。
我々中学校は、時間厳守を一つの目標にしておりましたので、持ち時間35分の中、当日なんと29分。
上がったのか、早すぎるくらいでした。
嵐のような11月でしたが、無事に終わることが出来ました。
学芸会を終えて、全校生徒9人がそれぞれ成長してくれた姿を見ることができて、非常に嬉しく感じました。
はい、それではみなさんよいお年を。
リンク元 (775)
遠流生活 30
rin
2007年12月22日(土曜日) 13:37
新生活開始の4月、新しき我が校では、全生徒数が一桁という、大変少ない人数の為、文化系部活動を作ることができないという状況がありました。でもまあくじけないりん先生は選択教科に演劇を組み込むことにしようと思いたちました。
2人でも入ってくれれば部活レベルで活動できる予定なのですが・・・。と、思ったところ4名集まってくれたので、偽演劇部が発足(この日記のタイトルの元ネタがこのときの団体名です)
5月、部員?4名と簡単なエクササイズと腹式呼吸の説明を行って、短い脚本から練習を始めました。
みんな実際に声を出すことが楽しくて仕方がないらしく、大笑いをしながら第1回目の選択授業は終わっていったのでした。
5月 後半、修学旅行も無事に終わり、秋の都大会予選参加に向けてとうとう脚本を準備いたしました!・・・と思ったのですが、やはり島から船を乗り継いで東京都内(当時の都大会会場は渋谷)に出場することは不可能ということで、あきらめなくてはいけませんでした。残念だなあ。
実際、この島の子たちは島の文化祭やその他の機会で、けっこう大人の前で歌を歌ったり劇をすることが好きなようです。(おひねりとか飛んでくるそうです)
ほかの島でも、子供の数が少ないことなどからか、島では舞台度胸がある子どもが多い印象があります。はてさて、このあとりん先生はどうなるのでしょうか。
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