管理人ブログ - 200707のエントリ
今日は、2度目の講習会。雨男の面目躍如で、家を出ようとしたら降り出し、学校を出る頃には土砂降りで雷まで鳴り出した。
今日は、NINAGAWA歌舞伎を見に行った。恥ずかしながら歌舞伎座にはいるのは初めて。S席とはいえ二階席は狭く、185cmの私にはかなり窮屈だった。
フレッシュコンサートの持ち時間は、準備片づけ含めて30分。まして、袖も何もない野外舞台でなるべくなら一場ものがいい。
初の校内公演も成功して、部員も少しずつ自信を持ってきた。次の目標は、9月1日のフレッシュコンサート。
稲城五中は、モダンな作りで、正門から円形階段を下ったところが、広場になっている。丁度、ギリシャのコロシアムのような感じだ。
稲城五中は、モダンな作りで、正門から円形階段を下ったところが、広場になっている。丁度、ギリシャのコロシアムのような感じだ。
先週の金曜日に引き続き、2度目の公演。キャストも全て入れかえ、2回とも出る者も同じ役をやるキャストはいない。
2年近く、管理人ブログとして「WordPress」を使っていましたが、色々検討した結果、「weblogD3」に変更する事にしました。
今までの分は、過去の演劇部日記も含めて、整理する予定ですが、暫くお待ち下さい。このお知らせは、他の記事の公開日時設定の関係で、7月17日付けにさせて頂きました。
今後とも、よろしくお願いします。
今までの分は、過去の演劇部日記も含めて、整理する予定ですが、暫くお待ち下さい。このお知らせは、他の記事の公開日時設定の関係で、7月17日付けにさせて頂きました。
今後とも、よろしくお願いします。
2回目の休み時間。部員に来週の予定を知らせる。
「今日やらないと全員でられない。」
「あの。」
「なに?」
部員ではないが、音響を手伝ってくれているYがいった。
「あたし、セリフ覚えてますけど。」
「ほんとに?!」
「だいたいは。」
「よし、じゃあ、昼に第二音楽室に集合。取りあえず、やってみよう。」
取りあえず、昼の公演は中止にして、公演場所(活動場所でもある)の2音で、通してみる。1,2ヶ所ちょっと、セリフが違うが、意味は同じだし、動作もちゃんとわかってる。ベタな言い方だが、門前の小僧とはこのことだ。毎回、見ているうちに覚えてしまったらしい。
「よし、放課後は予定通りやろう。」
「は〜い。」
部員にも笑顔が戻ってきた。
そして放課後。もう一度、公演実施のアナウンスを入れる。準備が済んで、全員で輪になり、気持ちをひとつにする。
「セリフを忘れても、どんな失敗をしても、とにかく最後まで諦めないで一生懸命やろう。そうすれば、お客さんには必ずみんなの気持ちが届くから。」
堺中の頃から、ずっと言ってきた言葉だ。いよいよ客入れ。部員達は、何人客が来るか心配していたが、20脚用意した席はすぐに埋まり、もう一列後ろに慌てて出してもらった椅子も埋まり、50人以上の観客が入りきらずに、廊下に溢れる大盛況だった。
嬉しい反面、プレッシャーもかかる。みんな、喜んでくれるだろうか。Yの代わりに、MDデッキの前に座りながら、成功を祈った。
「いーい?問題は母さんが買ってきたケーキの数よ。」
この数年間で百回以上は聞いたいつものセリフで、5分20秒の劇が始まる。心配していた客席からのヤジやおしゃべりは一切聞こえない。
「いえ、あの微妙な二等辺三角形。先端部分になった人は・・・」
開始早々、軽妙なセリフの所で、早くも笑いが起きる。今まで、ここで笑いが起きた事は一度もない。その後も、終わりまで、笑い声の連続。多分、今までの「家庭の事情」の中で一番ウケた。とっても温かい、そして上質の観客のお陰だ。ここは本当にいい学校だ。
「先生、面白かったですよ。」
公演が終わってから、1年から3年までたくさんの生徒から声をかけてもらった。部員達もやりきった充実感で満面の笑顔だった。
「でも、かえってプレッシャーだな。」
今日は出番がなかったAがポツリと言った。彼女は、今日休んでいるUやIと一緒に、来週舞台に立つ予定だ。二度目はストーリーもわかっているし、今日ほど客も入るとは限らない。気持ちはよくわかる。でも、きっと大丈夫だよ。 ;)自信を持って!
「今日やらないと全員でられない。」
「あの。」
「なに?」
部員ではないが、音響を手伝ってくれているYがいった。
「あたし、セリフ覚えてますけど。」
「ほんとに?!」
「だいたいは。」
「よし、じゃあ、昼に第二音楽室に集合。取りあえず、やってみよう。」
取りあえず、昼の公演は中止にして、公演場所(活動場所でもある)の2音で、通してみる。1,2ヶ所ちょっと、セリフが違うが、意味は同じだし、動作もちゃんとわかってる。ベタな言い方だが、門前の小僧とはこのことだ。毎回、見ているうちに覚えてしまったらしい。
「よし、放課後は予定通りやろう。」
「は〜い。」
部員にも笑顔が戻ってきた。
そして放課後。もう一度、公演実施のアナウンスを入れる。準備が済んで、全員で輪になり、気持ちをひとつにする。
「セリフを忘れても、どんな失敗をしても、とにかく最後まで諦めないで一生懸命やろう。そうすれば、お客さんには必ずみんなの気持ちが届くから。」
堺中の頃から、ずっと言ってきた言葉だ。いよいよ客入れ。部員達は、何人客が来るか心配していたが、20脚用意した席はすぐに埋まり、もう一列後ろに慌てて出してもらった椅子も埋まり、50人以上の観客が入りきらずに、廊下に溢れる大盛況だった。
嬉しい反面、プレッシャーもかかる。みんな、喜んでくれるだろうか。Yの代わりに、MDデッキの前に座りながら、成功を祈った。
「いーい?問題は母さんが買ってきたケーキの数よ。」
この数年間で百回以上は聞いたいつものセリフで、5分20秒の劇が始まる。心配していた客席からのヤジやおしゃべりは一切聞こえない。
「いえ、あの微妙な二等辺三角形。先端部分になった人は・・・」
開始早々、軽妙なセリフの所で、早くも笑いが起きる。今まで、ここで笑いが起きた事は一度もない。その後も、終わりまで、笑い声の連続。多分、今までの「家庭の事情」の中で一番ウケた。とっても温かい、そして上質の観客のお陰だ。ここは本当にいい学校だ。
「先生、面白かったですよ。」
公演が終わってから、1年から3年までたくさんの生徒から声をかけてもらった。部員達もやりきった充実感で満面の笑顔だった。
「でも、かえってプレッシャーだな。」
今日は出番がなかったAがポツリと言った。彼女は、今日休んでいるUやIと一緒に、来週舞台に立つ予定だ。二度目はストーリーもわかっているし、今日ほど客も入るとは限らない。気持ちはよくわかる。でも、きっと大丈夫だよ。 ;)自信を持って!
台風接近中の14日(土)。パルコ劇場まで、「笑いの大学」の英語版を見にいってきた。ストーリーは知ってるものの、英語がからきしダメな自分が楽しめるかどうか心配だったが、字幕の助けを借りながらも、充分楽しむ事が出来た。それに意味はあまりわからないが、英語のセリフのリズムは聴いていて心地いい。役者も達者で、身体表現による笑いは、帰って日本人よりいいような気がする。
会場には、外国人が沢山見に来ていて、セリフを聞いて直接笑う客と、字幕を見て笑う私達との間に少し時間差が出来るのも面白かった。(また、それが場面によって、字幕の方が先の事もあって、さらに面白かった。)
脚本は、設定を外国にした以外は、大体原作通りだが、検閲官の家庭や性格を掘り下げていて、厚みが増していたように思う。ただ、一つの不満は、パンフレットに役者のコメントがなかった事。演じた二人の意見を是非聞きたかった。
会場には、外国人が沢山見に来ていて、セリフを聞いて直接笑う客と、字幕を見て笑う私達との間に少し時間差が出来るのも面白かった。(また、それが場面によって、字幕の方が先の事もあって、さらに面白かった。)
脚本は、設定を外国にした以外は、大体原作通りだが、検閲官の家庭や性格を掘り下げていて、厚みが増していたように思う。ただ、一つの不満は、パンフレットに役者のコメントがなかった事。演じた二人の意見を是非聞きたかった。
先週の金曜日。どうにか、初の校内公演の日を迎えた。脚本は「家庭の事情」。何故か(といっては、甘夏さんに失礼だけど)中学生は大好きで、新入部員に読み合わせをさせると、みんなやりたがる。
校内公演をやる事に決めてから、この2ヶ月ほど様々な紆余曲折があった。正直、「もう、公演中止!」と何度か言いたくなったが、結局、その度に部員に救われてきた。
みんなで話し合って、ここ3週間ほどは休日も練習した。BGMを流し、衣装を付けていくうちに、自然とみんなの集中も増してきた。取りあえず万全とは言えないが、数週間前と比べて、見違えるほど良くなった。
猫背で、手をブラブラさせ、目をキョロキョロさせながら、セリフを小声でボソボソ言っていたのが、しっかり背を伸ばし、感情を込めて、相手にハッキリ言葉を届けるようになってきた。
そして、金曜の朝、登校した私の机の上に2枚のメモが置いてあった。部員の欠席の連絡だ。一人は、部長代理(まだ、部長を決めていない)のU、彼女は今まで練習をほとんど休んだ事がない。けれど、水曜日に調子が悪いから部活を休みたいと言ってきて、木曜日も休んでいた。もう一人のIも、水曜日に病院に行って、木曜日は欠席。メモには、「演劇部に迷惑をかけて申し訳ありません。」とお母さんから丁寧な伝言があった。
今週に入って、みんな体調が悪かった。
「先生が、公演の日を13日の金曜日にするからだよ。」
「なんだよ、それー。みんなできめたんだろお!」
昨日の部員との会話が頭をよぎる。部員は7人(男子3人、女子4人)。キャストは5人。全員出演できるように、キャストを入れかえて、昼と放課後の2回公演をするはずだった。だから、それぞれの役にキャストは2人以上いるし、3つ以上の役をこなせるものもいる。ところが、よりによって、休んだ二人が同じ「愛」という役柄で、確か他にできるものがいない。9割方中止にするしかない。公演の宣伝はすでに放送やポスターでしてあるので、中止なら、すぐアナウンスしなければならないが、勝手に決定する訳にもいかない。
緊急で、休み時間に部員を集める。
「どうする?愛役出来るか?」
キャストはみんな首を振る。押し黙って迷ってるうちに、チャイムが鳴る。
「次の休み時間にもう一回集合。」
「はい。」
職員室に戻って、来週の予定を調べる。職員会議や午前中授業で放課後は出来る日がない。昼休みに出来そうなのが1回だけ。昼に2回公演は出来ない。あれだけ、みんなで練習してきたのだから、何とか全員舞台に立たせたい。観客から、拍手を貰って欲しい。本当に困った。
校内公演をやる事に決めてから、この2ヶ月ほど様々な紆余曲折があった。正直、「もう、公演中止!」と何度か言いたくなったが、結局、その度に部員に救われてきた。
みんなで話し合って、ここ3週間ほどは休日も練習した。BGMを流し、衣装を付けていくうちに、自然とみんなの集中も増してきた。取りあえず万全とは言えないが、数週間前と比べて、見違えるほど良くなった。
猫背で、手をブラブラさせ、目をキョロキョロさせながら、セリフを小声でボソボソ言っていたのが、しっかり背を伸ばし、感情を込めて、相手にハッキリ言葉を届けるようになってきた。
そして、金曜の朝、登校した私の机の上に2枚のメモが置いてあった。部員の欠席の連絡だ。一人は、部長代理(まだ、部長を決めていない)のU、彼女は今まで練習をほとんど休んだ事がない。けれど、水曜日に調子が悪いから部活を休みたいと言ってきて、木曜日も休んでいた。もう一人のIも、水曜日に病院に行って、木曜日は欠席。メモには、「演劇部に迷惑をかけて申し訳ありません。」とお母さんから丁寧な伝言があった。
今週に入って、みんな体調が悪かった。
「先生が、公演の日を13日の金曜日にするからだよ。」
「なんだよ、それー。みんなできめたんだろお!」
昨日の部員との会話が頭をよぎる。部員は7人(男子3人、女子4人)。キャストは5人。全員出演できるように、キャストを入れかえて、昼と放課後の2回公演をするはずだった。だから、それぞれの役にキャストは2人以上いるし、3つ以上の役をこなせるものもいる。ところが、よりによって、休んだ二人が同じ「愛」という役柄で、確か他にできるものがいない。9割方中止にするしかない。公演の宣伝はすでに放送やポスターでしてあるので、中止なら、すぐアナウンスしなければならないが、勝手に決定する訳にもいかない。
緊急で、休み時間に部員を集める。
「どうする?愛役出来るか?」
キャストはみんな首を振る。押し黙って迷ってるうちに、チャイムが鳴る。
「次の休み時間にもう一回集合。」
「はい。」
職員室に戻って、来週の予定を調べる。職員会議や午前中授業で放課後は出来る日がない。昼休みに出来そうなのが1回だけ。昼に2回公演は出来ない。あれだけ、みんなで練習してきたのだから、何とか全員舞台に立たせたい。観客から、拍手を貰って欲しい。本当に困った。